海外送金を行う際に知っておきたい注意点とは

海外送金を行う際に知っておきたい注意点とは

留学目的で海外に滞在をする場合に生活費や学費を自ら現地で調達しながら学ぶというのは、現実的ではありません。学生ビザでは就業時間が制限されていたり、国や通う学校の種類によってはそもそも労働自体が認められなかったりするからです。本来の目的である学業に専念するためにも、国内からの送金は必須となります。スムーズに送金を行うためにも基本的な手順や注意点を把握しておくようにしましょう。

日本円で送金可能な方法を選べば手間が省ける

海外送金を行う方法は大きく二つに分けられます。まずは国際キャッシュカードと呼ばれる方法です。最大の特徴は日本円のまま送金できるということ。国内で作成した口座にお金を預けておくと海外のATMから現地通貨で引き出せるため、送金時の手間が省けます。預入の段階では日本円扱いになっているので、帰国時に残高を再両替する必要もありません。一方で外貨引き出し時には手数料がかかる点、金融機関によってはカード作成までに最大一ヶ月程度かかる場合がある点、海外での預け入れには対応していない点という三つの注意点も存在します。金融機関によって引き出し手数料にも差がありますので、予め情報収集を十分に行い条件に合うものを作成するようにしましょう。

留学期間が長ければ海外での口座開設が便利

留学者本人が海外で銀行口座を開設し、そちらへ送金するという方法もあります。デビットや小切手の利用や現地での預け入れも可能なため、長期留学や多少なりともアルバイトをして現地で稼ぐ予定のある方にとっては利便性の高い方法と言えるでしょう。現地でのお金の出し入れの際の手数料は安く済む反面、海外送金時には手数料時間共に多く見積もらなければならないのが注意点となります。さらに基本的に到着後に口座を開設しなければならないため、現地の語学スキルがある程度身についていないと最初の手続きから躓いてしまう可能性もあります。現地の方とのスムーズなやり取りが難しい場合には、国内で開設可能な口座を選ぶのが賢明です。

総合的に見て送金方法を判断しよう

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送金にかかる手間や期間、手数料を可能な限りなくしたいという場合には、国際キャッシュカードを通じて仕送りを行うと便利です。この方法であればカード作成時を除いてはタイムラグがほとんどなく送金が行えます。一方で海外からの預け入れの可能性があり引き出しの機会も頻繁に行う予定がある場合には、海外に口座を作るのも得策と言えるでしょう。しかし海外送金時に最も重視すべき点は人によって違います。結局は留学している本人が必要時にお金を引き出せる状況を整えておくことが大切ですので留学前に家族間でよく話し合い、納得の行く方法を選択するようにしましょう。

まとめ

ここまで海外送金の代表的な方法の特徴や注意点について紹介してきました。送金をスムーズに行うためには、十分な情報収集と家族間のコミュニケーションが不可欠です。また国内から留学先への送金には規制等はかからない場合が殆どとなっていますが、各国の情勢や送金金額によっても事情は変わってきます。いずれの方法を選択するにせよ、金額期間共に余裕を持って手続きを行うことが大切です。

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