外貨建てと円建て送金を上手に使い分けましょう
留学先の銀行口座に送金する際には、大きく分けて外貨建て送金と円建て送金が存在します。それぞれには、それぞれだけのメリットがあるので、違いを把握した上で、自分とお子様がどちらの送金方法を選択すべきか考えてみましょう。
日本から留学先のお金を両替した上で送金する外貨建て送金
外貨建て送金とは、海外送金するにあたって、日本からその国のお金に替えた上で海外の口座に送金することです。一般的に取り扱う外貨がドルである場合には、ドル建て、ユーロである場合にはユーロ建てなど、留学先の「通貨名+建て」という表記で表現されていることが多いです。
ユーロ圏に留学したお子様に外貨建て送金する場合には、日本国内で持っているユーロをそのまま留学先の銀行口座に送金します。外貨建て送金のメリットは、為替レートにより持っているお金の価値が変動しないことです。
日本から日本円をそのまま留学先へ送金する円建て送金
円建て送金とは、日本円をそのまま留学先の銀行口座に海外送金することです。現地のお子様は、留学した国がどこかに関わらず、銀行口座から日本円を引き出せます。ただし、ほとんどの留学先では日本円をそのまま使うことはむずかしいので、両替することが必要になります。
現地での両替方法は国によってさまざまです。空港やホテル、アパート、学校の近くに両替所がある国もあれば、銀行で両替することもできます。両替する方法や場所によってレートは異なるため、上手に比較・検討すればより多額の現地のお金を得られることがメリットです。
安定の外貨建て送金と波がある円建て送金
国際的な経済状況に応じて、お金の価値は常に変動しています。そのため、いつまでも同じレートで日本円と外貨を交換できるとは限りません。その時々によって、より高く日本円を交換できる場合もあれば、より安い値段で交換しなければならない場合もあるものがお金です。
そのため、留学先で安定してお金を使いたい場合には、外貨建て送金を選択することをおすすめします。一方で、留学した経験が豊富であり、変動する為替レートの波もしっかりと見極められるお子様の場合は、円建て送金がお得です。
まとめ
外貨建て送金と円建て送金は、単純に外貨を送金するか、日本円を送金するかという話ではありません。送金する状況とお子様の知識量によって適切な送金方法が変わってくる複雑なものです。
自分のお子様とよく相談して、外貨建て送金と円建て送金のどちらを選択するか検討してみて下さい。
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